抗菌薬のターゲットである細菌、一般的にはグラム染色と形態によって分類されます。
本記事では、その中のグラム陽性菌について学習していきます。
目次
グラム陽性菌とは
グラム染色により紫色に染まる細菌のことをグラム陽性菌と表現します。
グラム陽性菌の特徴は、細胞壁が厚くて密なペプチドグリカン層からなる所です。
細胞壁全体の30〜70%がペプチドグリカンを占めています。
グラム陽性菌の代表例
大きく3つに分けて分類します。
グラム陽性球菌
・黄色ブドウ球菌
・レンサ球菌(A群β溶連菌、肺炎球菌など)
・腸球菌
グラム陽性桿菌
・ジフテリア菌
・リステリア
・炭疽菌
・セレウス菌
・放射菌類
嫌気性菌
・クロストリジウム属(ボツリヌス菌、破傷風菌など)
・プロピオニバクテリウム属
・ペプトストレプトコッカス属
参考文献・図書
薬がみえるVol.3 第2版