この記事では、アムロジピンについて学習した内容をまとめていきます。
アムロジピンって何の薬?
アムロジピンはジヒドロピリジン系(DHP)のCa2+チャネル遮断薬であり、
現場ではCaブロッカーと称される薬です。
血管拡張作用を持ち、高血圧や狭心症の治療に使われる薬です。
高血圧に対し第1選択薬として使用されるため、処方頻度はかなり高めで、
見たことがない人はいないくらいの認知度だと思います!(笑)
具体的な作用機序について
アムロジピンは、細胞膜の電位依存性Caチャネルに選択的に結合し、細胞内へのCa2+の流入を減少させ、
冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させます。
上記の作用機序により、血管拡張作用をもたらし、血圧低下に繋がります。
アムロジピンの特徴について
アムロジピンは緩徐に作用し、持続性を示す薬剤です。
Tmaxは約6時間、半減期が約36時間というデータと、1日1回の服用で済む点、食事の影響を受けない点が、
処方頻度を増やしているポイントだと言えます。
また、Caブロッカーでは度々、グレープフルーツジュースとの相互作用による効果増強が問題となりますが、
アムロジピンに関しては影響を受けにくいところが特徴です。
また、心抑制作用が弱く、血管選択性を示すところもポイント。
服用時にモニタリングすべき副作用
アムロジピンは上記で説明をした通り、血管拡張作用を示す薬剤です。
つまり、血圧低下関連の事象に注意が必要です。
血圧低下→頻脈、動悸(反射性頻脈)
血管拡張→頭痛、顔面紅潮、浮腫
歯肉増殖(Caブロッカーで特徴的な副作用です、国試にも出た事があります!)
しかし、アムロジピンは先程説明があったように、半減期が長く作用が緩徐な薬剤のため、
反射性頻脈は起こりにくいとされています。
まとめ
アムロジピンはかなり処方頻度の高い薬剤です。
副作用は起こりにくい印象ですが、高用量投与だと便秘や浮腫などの副作用イベントが起こることもあり得ます。
作用機序からしっかりと理解して、適切な薬学ケアに繋げるようにしていきましょう。
参考図書
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